こそだて おでかけ

子育て中のお出かけや日々の雑記です

ありがとう つっぱり棒! さようなら つっぱり棒!

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うちの賃貸マンションは4階建てで、

エレベーター無し。

 

築30年。

 

階段が屋内にあり、

各階の踊り場に窓がついている。

 

窓にはレバーがついており、

それをひねると開け閉めができるやつだ。

 

その窓は、大人でも手が届かない

2メートルくらいの高さにある。

 

レバーをひねるには、

脚立かはしごを使ってるんだろうなと、

日々窓を見るたびに思っていた。

 

先日、その窓のレバーに

ひもが結ばれ、

ひもの先には

50センチくらいのつっぱり棒が

結ばれていた。

 

窓を、脚立無しで、つっぱり棒を駆使して開け閉めしていくつもりだろう。

 

 

踊り場を通るとき、

ちょうど目の前30センチに

つっぱり棒がある高さ。

 

 

 

 

 

ここ数年、子どもの友人宅に呼ばれ、

ピカピカの新築のおうちを何件も見てきた。

 

子どもが生まれる、家を買う。

 

友達呼ぶ。

 

呼ばれる。

 

うちは賃貸派。

 

子どもに一軒家買ってと

 

何回も言われている。

 

いつ引っ越すかわからないから、

 

要らないと思ってるんだけど、

 

新築目の当たりにしたら、

 

それは比べるよね

 

 

 

 

うちのマンションの階段は、

 

住人の共有部なのに壁が壁紙で、

 

湿気でところどころはげたり、破れている。

 

 

 

床には灰色の大理石模様の

 

ビニールシートが張られ、

 

 

シルバー人材センターの

おじいちゃんが毎週クレンザーと

デッキブラシで磨きあげ、

どんどん色が薄くなってる

 

石じゃないんだよ~

 

 

 

まわりの人が住んでるところは関係ない、

 

ピカピカ新築の家はそれだけのローンを背負ってる、

 

ここが私たちの家だと毎日言い聞かせてきた。

 

 

 

 

そこに、このつっぱり棒

 

目の前にプラーン

 

ゆらゆら

 

揺れる棒が

 

魔女の杖みたいに

 

建物に呪いをかける~

 

 

 

一人暮らしのおじさんが、

 

スイッチ消しに立つの面倒だから、

 

寝ながら電気を消すため、

 

電気のスイッチのひもに、

 

床まで届くスズランテープつしばりけて、

 

寝ながら電気消せる

 

究極の生活術のような

 

 

 

毎回脚立持ってくるの

大変だなあ・・・

 

そうだ!

 

この先につっぱり棒つけたらいいんじゃない!

 

って思い付いた

 

大家さんのしたり顔…

 

 

 

 

4階なので4本、

 

突っ張り棒プラーン

 

 

 

ただでさえ剥がれかけた壁紙で、

 

屋内なのに

毎週クレンザーで偽大理石を磨くため、

 

水まいてるからカビ臭もただよい、

 

 

誰も通らなくなる真夜中だけ電気がこうこうとついている・・・

 

 

よく通る昼間は薄暗い 

 

 

ギリギリ社会性を保っていた

 

この階段と踊り場

 

 

このつっぱり棒の出現で

 

地に落ちた信用

 

 

 

しかも4本も

 

 

プラーン

 

 

プラーン・・・

 

 

プラーン・・・・・

 

 



貧乏くさい・・・・






 

 

 

 

 

子どもと踊り場を通る。

 

 

「ママ、この棒ちょっと嫌だな。

 

 アハハハ」

 

と、言った。

 

 

子どもは、

 

「なんで?

 窓開けるのに使うんでしょ、

 便利じゃん」

 

と、言い放ち

 

階段を3段飛ばしでジャーンプ

 

 

床に着地、ドーン!!

 

 

振動で脳みがそグラグラ~!

 

 

 

 

 

 

 

そう、

憎いのはつっぱり棒ではない。

 

これはただのつっぱり棒。

 

自分だって部屋の収納のために

 

何本も使ってる。

 

理想の住まいを

 

手に入れられていない自分、

 

理想を実現させるため

 

リスクを背負おうとしない

 

自分への憎しみ

 

それを

 

この便利な

 

罪のない棒にぶつけていただけ・・・



 

文句をいう前に、

 

これからの自分の住まい。

 

改めて考える機会かも?

 

 

 

 

チャンスをありがとう

 

つっぱり棒


ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れた日の階段の踊り場

 

ゴミ捨てが終わり階段をのぼる

 

変わらず階段は暗く、

 

高い窓から少し光が差している

 

 

 

 

目の前のつっぱり棒

 

改めて見る

 

 

 

 

何か文字が書いてあった

 

 

 

 

 

コンフォート横川(マンション名)

 

 

 

 

手書きでなぐり書きではなく、

 

 

きちんとテプラのシールで。

 

 

 

 

テプラのシールだと

 



文字がきれいに見えて

 

 

 

いいね・・・

 

 

 

 

 

 

やっぱり

 

 

 

貧乏くさい・・・・

 



 

あ~

早く引っ越そう!!!